バーチャルオフィスを一日中開いていると、こんなことはないでしょうか。
- パソコンのファンがずっと回っていて、本体が熱い
- 資料作りやメールなど、ほかの作業までもたつくようになった
- 相手の声が途切れる、自分の声が届いていないと言われる
- 午後になるとパソコン全体が遅くなり、再起動でしのいでいる
「oVice 重い」と検索してこの記事にたどり着いた方も、おそらく同じ悩みではないかと思います。
この記事では、バーチャルオフィスというツールがそもそも重くなりやすい理由と、今すぐ試せる対処法を、専門用語を使わずに整理します。その上で、対処しても解決しない場合の選択肢として、軽さを最優先に作られたバーチャルオフィスも紹介します。
そもそも、バーチャルオフィスはなぜ重くなりやすいのか
oViceに限らず、バーチャルオフィスというジャンルのツール全般に、重くなりやすい理由が3つあります。原因がわかると対処もしやすくなるので、少しだけお付き合いください。
理由1. 「一日中つけっぱなし」が前提のツールだから
ZoomやGoogle Meetのような会議ツールは、会議が終われば閉じます。ところがバーチャルオフィスは、出社している間ずっと開いておくツールです。
パソコンは、同時に動かすものが増えるほど遅くなります。バーチャルオフィスを開きっぱなしにするということは、そのぶんの体力をパソコンから一日中借り続けるということです。瞬間的には小さな負担でも、8時間となると話が変わってきます。ほかの作業がもたつくのはこのためです。
つまりバーチャルオフィスは、会議ツールよりも一段厳しい「つけっぱなしに耐えられるか」という基準で見る必要があるツールなのです。
理由2. ブラウザの上で動いているから
多くのバーチャルオフィスは、ChromeやEdgeといったブラウザの上で動きます。インストール不要ですぐ使えるのが利点ですが、ブラウザはもともと文書やサイトを見るための道具です。その上でアバターを動かし、音声をやりとりし続けるのは、ブラウザにとってかなりの重労働で、パソコンへの負担も大きくなりがちです。
すでにタブをたくさん開いている状態にバーチャルオフィスのタブが加わると、負担はさらに増えます。
理由3. カメラと画面共有がいちばん重い機能だから
ビデオ通話と画面共有は、パソコンと通信回線をもっとも消費する機能です。同じ空間で大人数がカメラをオンにすると、全員分の映像を受け取って表示する負担が一気にかかります。
「朝会や全体ミーティングのときだけ重くなる」という場合は、ほぼこれが原因と考えて間違いありません。
oViceが重いときに、今すぐ試せる6つの対処法
原因を踏まえて、効果が出やすい順に並べました。上から試してみてください。
1. 使っていないタブとアプリを閉じる
いちばん簡単で、いちばん効果が出やすい方法です。ブラウザのタブは、開いているだけでパソコンの体力を消費します。バーチャルオフィスを快適に動かしたい日は、使っていないタブやアプリをこまめに閉じる習慣をつけるだけでも変わります。
2. カメラをオフにして、音声中心で使う
前述のとおり、映像はいちばん重い機能です。常時カメラオンをやめて、普段は音声だけ、必要なときだけカメラをオンにする運用に変えると、負担は大きく減ります。チームで運用ルールとして決めてしまうのがおすすめです。
3. パソコンを再起動する
長時間つけっぱなしのパソコンやブラウザは、少しずつ動きが悪くなっていきます。「午後になると遅くなる」タイプのお悩みは、朝一番の再起動だけで体感が変わることがよくあります。地味ですが効きます。
4. 通信環境を見直す
音声の途切れは、パソコンではなく通信回線が原因のことも多いです。試す順番は次のとおりです。
- Wi-Fiルーターの電源を入れ直す
- 可能であれば、LANケーブルでの有線接続に切り替える
- ルーターから遠い部屋で作業している場合は、近くに移動してみる
5. ブラウザの設定を確認する
ブラウザの設定に「ハードウェア アクセラレーション」という項目があります。これがオフになっていると、映像まわりの処理が余計に重くなることがあります。お使いのブラウザの設定画面で「アクセラレーション」と検索すると項目が見つかるので、オンになっているか確認してみてください。
6. 公式の推奨環境を確認する
お使いのパソコンが、ツールの推奨する性能を下回っている場合、設定でできることには限界があります。oVice公式ヘルプの動作環境のページで、推奨環境と自分のパソコンを見比べてみてください。数年前のパソコンで、ほかの作業でも遅さを感じているなら、パソコン側の寿命という可能性もあります。
ここまでの対処で改善すれば、それがいちばん早い解決です。
対処しても重いなら。「重いバーチャルオフィス」は定着しない
一通り試しても重い場合、原因は使い方ではなく、ツールが求める性能とパソコンのミスマッチにあります。こうなると、設定をいくら調整しても根本的には解決しません。
そして、ここには見過ごせない問題があります。バーチャルオフィスは全員が入っていてこそ意味があるツールなのに、重いと感じたメンバーから順に、だんだんログインしなくなるのです。「入っても誰もいない」状態になると、残ったメンバーも入らなくなり、導入したのに形骸化してしまいます。
バーチャルオフィスの軽さは、快適さの問題であると同時に、チームに定着するかどうかの問題でもあります。
ここで一度立ち返りたいのは、バーチャルオフィスに本当に求めていたことは何か、です。多くのチームでは次の2つのはずです。
- 誰が仕事中か、ひと目でわかること
- 会議を設定するほどでもない用件を、気軽に声をかけて済ませられること
ビデオ会議は、すでにZoomやGoogle Meetがあります。だとすればバーチャルオフィス側は、機能が多いことよりも「一日中つけっぱなしにできる軽さ」のほうがずっと重要です。
軽さを最優先に作られたバーチャルオフィス「Hiroba」
そこで紹介したいのが、私たちが開発している「Hiroba(ひろば)」です。Hirobaは、つけっぱなしにできる軽さを最優先に作られたバーチャルオフィスです。
Hirobaでできること
画面には、会社のフロアのような1枚のマップが表示されます。真ん中に全員が見える「ロビー」があり、そのまわりにチームごとの部屋がある、シンプルな作りです。
- アバターで「出社」する。 Hirobaを開くと、自分のアバターがフロアに現れます。それだけで「今日も仕事しているんだな」がチームに伝わります。
- 誰がどこにいるか、ひと目でわかる。 ロビーにいる人、チームの部屋にいる人、離席中の人。フロアを見れば、オフィスを見渡すのと同じ感覚でチームの様子がわかります。
- 近づくと、声が届く。 話しかけたい人のそばにアバターを動かすと、そのまま声で会話できます。会議のURLを発行して、招待を送って、という手間はありません。
- 「肩をたたく」ように呼びかけられる。 少し離れた席の人にも、通知でちょんと呼びかけられます。「今ちょっといいですか?」がボタンひとつでできる機能です。
逆に、ビデオ会議の機能はあえて載せていません。会議はいつものZoomやGoogle Meetをそのまま使ってください。Hirobaが受け持つのは、会議と会議のあいだの「誰がいるか」と「ちょっといいですか」です。今の会議のやり方を何も変えずに、隣に置いて使えます。
なぜ軽いのか
理由は2つあります。
1つめは、機能を絞っているからです。重さの原因になるビデオ機能や凝った演出を載せず、「居場所がわかる」「近づくと話せる」に集中しています。
2つめは、ブラウザではなく専用のアプリとして動くからです。タブをたくさん開いたブラウザの中で頑張るのではなく、小さな専用アプリが静かに常駐します。朝から夕方までつけっぱなしでも、ほかの作業の邪魔をしにくい設計です。
どのくらい軽いかというと、開発チームの実測で、待機中のメモリ使用量は約100MBです(macOSでの計測。環境により変動します)。パソコンの数字に馴染みがない方は、「開きっぱなしでも、資料作りやブラウザ作業を圧迫しにくい大きさ」と捉えていただければ十分です。
安心して試せるポイント
- MacでもWindowsでも使えます。 チーム内でパソコンが混在していても大丈夫です。
- 導入に専門知識は不要です。 アプリをダウンロードして、Googleアカウントでログインするだけ。チームへの招待もリンクを送るだけです。
- 会社のネットワークでも安定します。 オフィスのネットワーク環境は接続が不安定になりがちですが、そうした環境でもつながるように設計しています。
- 会話は残りません。 Hirobaでの音声のやりとりを、私たちのサーバーで保存することはありません。オフィスでの立ち話と同じ感覚で使えます。
- 中身を公開して開発しています。 Hirobaはプログラムの中身を誰でも確認できる形(オープンソース)で開発しています。中身が見えない道具よりも、安心して長く使えるはずです。
料金と始め方
30日間の無料トライアルがあり、クレジットカードの登録なしで試せます。その後は1人あたりの月額制です。最新の料金は料金ページをご覧ください。
始め方は簡単です。
- 公式サイトからアプリをダウンロードする
- Googleアカウントでログインして、チームのスペースを作る
- メンバーに招待リンクを送る
oViceから乗り換えるときによくある質問
いきなり全社で切り替えるのは不安です。
まずは1チーム、5人程度から試すのがおすすめです。バーチャルオフィスには会議ツールのような「引き継ぐデータ」がほとんどないので、小さく試して、合えば広げる、が気軽にできます。試用中はoViceと並行して使っても問題ありません。
ビデオ会議ができないと不便では?
会議は今までどおりZoomやGoogle Meetで行う前提の設計です。実際のリモートワークでは「会議は会議ツール、普段の気配と雑談はバーチャルオフィス」と役割を分けたほうが、それぞれをシンプルに使えます。
パソコンが古めのメンバーがいます。
むしろそういうチームにこそ向いています。Hirobaは「重くて誰かが脱落する」ことを避けるために機能を絞ったツールです。
そもそもバーチャルオフィス自体をやめるべきか迷っています。
正直にお伝えすると、Slackの通話機能とステータス表示の運用でまかなえるチームもあります。ただ、その場合も「今誰が仕事中か、ひと目でわからない」「声をかけるハードルが高い」という課題は残ります。この2つがまさに困っていることなら、軽いバーチャルオフィスを試す価値があります。
まとめ
- バーチャルオフィスは「一日中つけっぱなし」が前提のツールなので、会議ツールより厳しい基準で軽さが求められる。
- 重いと感じたら、まずはタブ整理・カメラオフ・再起動・通信環境の見直しを試す。
- 対処しても重いなら、ツールとパソコンのミスマッチ。重いバーチャルオフィスはチームに定着しないため、「軽いバーチャルオフィス+会議は今までどおり」という組み合わせに切り替える選択肢がある。